BBCの日本の高齢社会についての記事を紹介します。
Japan's ageing workforce: built to last まずトシツネトラオさんという101歳のおじいさんが紹介されている。トシツネさんは、毎年13%ずつ増えて、最高齢者が114歳という、日本の2万3000人の百歳以上高齢者の内の1人である。 トシツネさんの目標は日本一の高齢者になること。 寿命のことになると、日本は国を挙げてトシツネさん同様長寿を目標にしている。 男女共にアメリカやヨーロッパより4年寿命が長い。 高齢者の1人は、その理由は食品産業や環境が向上したからであると予想している。 しかし今日の日本は、 ①食料自給力が低い。 ②高齢化の進行により高齢者の倍増と労働者の減少が予想されるのに、それに対する財政・福祉対策が不十分である。 ③移住や住まいの問題 ④労働力の減少に伴う慢性的不況の持続 など、将来に膨大な問題を抱えている。 という内容です。 日本人のおじいさんの生活ぶりや長寿を願う様子から始まり、ほのぼのとした内容と思いきや、現在の日本が抱える課題を次々とたたみかけられ、現実に引き戻される記事でした。冒頭のおじいさんの様子が、長寿のようなほんわかとした幸せにのんびり微笑んでばかりで、肝心の耳の痛い問題について先送りにし、おざなりにしてしまう日本という国家を象徴しているように思えました。日本人の痛いところを突かれた内容でした。 少子高齢化が進み、我が国が今までに経験したことのない高齢社会となり、日本人はみんな将来に不安を抱えています。このように高齢社会について考えてみる中で、この社会が私達みんなにとって幸せであるためには、政治的、経済的にもこれまでにない工夫と、新しい価値観の構築が必要であると強く感じます。これからも高齢社会の問題に対し、一層の努力と向上が不可欠であることは間違いない。しかしより幸せな高齢社会を築く上で最も必要なことは、私達の一人一人が自己を探求し、自分らしい幸せな生き方について深く考えることではないでしょうか。 高齢者は、健康ではつらつと生きるための生きがいを見つけて自分らしく生きる。私達は、高齢者を「支えていかなければならない負担」とは考えず、高齢者が我々の社会にどのように役立ってくれ、活躍してくれるかを考えていくべきだと思います。 支える立場と支えられる立場に分けるのではなく、おたがいに支えあう関係であること。子供からお年寄りまで、自分らしさを自ら発見し、自分の生きがいや目標をしっかりと持っていれば、活気ある温かい社会が生み出せるんじゃないかな。 私達は誰かのためだけに生きているのではない。自分のライフスタイルをしっかりと持ち、自分自身の楽しさを大切にし、「知恵」である高齢者と、「力」である私達が、それらを分かち合い、つながりあうことによって、私達のこれからの日本を築いていければいいなと私は願います。 この考え方がいけないのだろうか?現実に目を背けているのかな? 鍋倉 衣久美
by j_news
| 2005-01-26 22:53
| 社会
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